10周年を迎えて。

2007年2月11日、Joe’s HomePage! はおかげさまで10周年を迎えることができました。ありがとうございます♪
思えば10年前はかなり本気で放送通訳を目指していて、かなり本気で2足のわらじをはこうと思っていました。
だって放送通訳になれば、日本でいちばん早く ZDF が聞けるんですよ。楽しそうじゃないですか。
でもインターネットの普及で勉強しやすくなったおかげで、かえってモチベーションが低下してしまいました・・・・・・
だっていつでも好きなときにドイツ語の音声が聞けるんですよ。
紀伊国屋で洋書を買わなくてもドイツ語が読めちゃうんですよ。
そして今ではケータイでもドイツ語のニュースが聞けます。
Radio Japan だけでなく、Radio Prag だって聞けちゃいます。
・・・・10年前に想像できました?
もともとは音楽のためにドイツ語やフランス語を勉強してました。
いろんな事情で留学できなかったので、そのかわり、という意味も少しありました。
ヨーロッパへの、あこがれ。
もちろんそれは今もあるけれども、それよりわたしは、日本語環境を捨てたくなかった。
ちょっと電車に乗れば大きな本屋に行けて、好きなだけ本が読める。
日本語がメインで、いろんな言語にふれる機会も、もてる。
そんな環境を、捨てたくなかった。
ドイツでもフランスでもいいけど、行ったらまず、日本語に飢えるだろうと思った。
それでもわたしは日本人なんだ。
という、強い自負を感じたのは、いつごろだったでしょうか。
それと同じことばを、数年留学して帰国したひとの口から聞いたことがあります。
わたしは実際には外国に行ってないから、そのひととわたしが同じ感覚かどうかはここひとつ自信がないけれども、
でもわたしが留学したとしても、わたしはきっと
それでもわたしは日本人なんだ。
と、強く感じたのではないかと思います。
そういう意味では、語学学校に通った目的は、ある程度は達成できたのではないかと思います。
そしていま。
日常のなかに、ドイツ語やらフランス語やらイタリア語やらもとりいれて。
でも、日本語を母語とする者としての誇りを忘れず。
ヨーロッパへのあこがれ、他者への畏敬の念をもつだけではなく、自国の文化や自分自身の存在そのものをきちんと認めて、信念を持って生きていきたいと思います。